イスワランに関するCPIBの調査が完了、AGCに調査結果を提出

　汚職行為調査局（CPIB）は、S・イスワラン運輸大臣に対する調査を終了し、現在は司法長官会議所（AGC）で審理中であるという。
 
　チャン・チュンシン教育相は1月9日、国会で進行中の捜査に関する最新情報を要求したプログレス・シンガポール党のヘイゼル・ポア議員に答弁した。

　チャン氏は、首相に代わって、多くの国民の関心が集まっていることは理解している。この件は正当な法的手続きを経て行われることを保証したい。CPIBは “強固で徹底的な “調査を完了したと述べ、この件は現在AGCによって検討されていると述べた。

　イスワラン氏は2023年7月11日に汚職取締官に逮捕され、現在保釈中である。

　デズモンド・リー国家開発相は、1月8日のThe Straits Times紙と中国語日刊紙Lianhe Zaobaoとのインタビューで、汚職捜査は「非常に憂慮すべき事態」であるとし、この事件は西海岸GRCに大きな影響を与えていると述べた。

　集団代表選挙区は5つの部門からなる： Ayer Rajah-Gek Poh、Boon Lay、Nanyang、Telok Blangah、West Coastである。

　リー氏はBoon Lay区を、イスワラン氏はWest Coast区を担当している。

　今回の汚職捜査は、以前に行われた別件の捜査に端を発している。運輸大臣が何のために調査されているのか、詳細はまだ発表されていない。

　2023年7月、イスワラン氏はリー・シェンロン首相から調査が終わるまで休暇を取るよう指示された。

　イスワラン氏の月給は8,500Sドル（約92万1,000円）に減額されたが、議員手当は引き続き支給されている。

　不動産王のオン・ベン・セン氏も汚職捜査の一環として7月11日に逮捕された。オン氏はシンガポールにF1をもたらした人物である。

　イスワラン氏は1997年に西海岸GRCの議員として国会議員に当選し、以来26年間務めている。2011年に首相府の正大臣に昇格し、教育省、内務省、通信情報省の大臣を歴任した。

　前例がないわけではないが、現在進行中の調査はシンガポールの政治状況では珍しいケースである。

　閣僚がCPIBの調査に巻き込まれたのは、1986年11月、当時のテー・チェン・ワン国家開発相が賄賂を受け取った疑いで調査されたのが最後で、テー氏は法廷で起訴される前に死亡した。