2023年11月13日
クラン西港のコンテナ量、1~9月は7%増
首都圏セランゴール州のクラン西港を運営するウエストポーツ・ホールディングスは9日、2023年1~9月のコンテナ取扱量が801万TEU(20フィートコンテナ換算)だったと発表した。
増減は示していないが、前年の発表に照らし合わせると、前年同期比7.2%増となる。中国の新型コロナウイルス関連規制緩和などでアジア域内の物流が活発化したことがコンテナ量拡大の背景にある。
同期の売上高は前年同期比5.4%増の16億リンギ(約512億円)で、うちコンテナ事業が87.0%を占めた。税引き後利益は23.2%増の5億7300万リンギ。サプライチェーン(供給網)が円滑化したことで過剰な空コンテナの積み増しが解消し、コストを削減できた。一方、総コストの3分の1を占める人件費は前年同期から8.0%増えた。
同社は、新型コロナ関連規制の緩和を受けて、海外の顧客への売り込みを強化。一方、さらなる需要に応えるため、クラン西港のコンテナターミナルを10カ所から17カ所に増やし、コンテナ取扱能力を倍化することを政府に提案している。
(提供:亜州ビジネスASEAN)