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日系企業・社会

2023年9月24日

パラダイスグループ、蟹料理に対する観光客のクレームに反論

 レストランを運営するパラダイスグループは9月20日(水)、シンガポールを代表するチリクラブ料理を過剰に請求されたという日本人観光客の告発を受け、同社レストランのCCTVに撮影された数枚のスクリーンショットを公開した。
 
 日本人観光客の女性は、8月19日、4人のグループでクラーク・キーにあるシーフードパラダイスでチリクラブ料理を食べ、938Sドル(約10万2,000円)を請求されたという。
 
 この女性は、ウェイターがおすすめの蟹を30Sドルで強く勧めたが、100gあたりの料金であることを説明しなかった。また、調理前に蟹の総重量を知らされていなかったと主張した。
 
 他のレストランでは蟹を分けて提供するところもあるので、確認もなく、丸ごと一匹の蟹が調理されるとは誰も知らされていなかったと彼女は付け加えた。
 
 合計1,322.37Sドル(約14万4,000円)の会計を見た彼女はショックを受けて、ウェイターに警察を呼ぶよう頼んだという。
 
 レストランのマネージャーが107.40Sドルの値引き提案をして、彼女の友人がクレジットカードで支払いを済ませた。
 
 パラダイスグループは、9月20日(水)の夜、フェイスブックで、このような不正確な主張に深く失望している。まるで当レストランの評判を落とすことを目的としているようであると述べた。
 
 レストラン経営者によると、この日本人観光客は、その日のメニューにある蟹の種類を見せられた後、アラスカ産のタラバガニを選んだという。
 
 その時、シーフードパラダイスの従業員が、世界で最大の食用カニであり、最大で5㎏までの重さがあるアラスカキングクラブは、スコットランドスノークラブと同じ価格で100gあたり26.80Sドルで提供されていることを2度伝えた。従業員はまた、アラスカキングクラブの合計重量が3.5㎏であることも伝えた。
 
 パラダイスグループのウェブサイトでは、シーフードパラダイスのクラークキー・アウトレットのメニューにおいて、アラスカキングクラブは「季節価格」としてリストされている。
 
 パラダイスグループは声明の中で、「誤解を防ぐため」従業員が生きたアラスカキングクラブを丸ごと客に見せているし、この客はそのアラスカンキングクラブと一緒に写真を撮る姿も見られたという。
 
 パラダイスグループは、声明を立証するためにCCTVのスクリーンショットを公開することにしたと述べ、「最大限の透明性と明瞭性をもって」この問題に対処したいと付け加えた。
 
 この日本人観光客女性は、シンガポール政府観光局にも連絡し、シンガポール消費者協会にもこの問題を知らせたという。
 
 パラダイスグループはシンガポールで約50店舗、世界で60店舗以上のレストランを経営している。シーフードパラダイスのクラーク・キー店は数ヵ月前にオープンしたばかりである。

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