2023年8月20日
7月の輸出13%減、電気・電子は引き続きプラス
マレーシア統計局が8月18日発表した貿易統計によると、2023年7月の輸出額は前年同月比13.1%減の1,167億5,160万リンギ(約3兆6,600億円)だった。前年割れは5ヵ月連続。前年同期に資源高で急伸していた反動で落ち込みが続いている。ただ、主力の電気・電子製品は3ヵ月連続でプラスとなった。輸入額は15.9%減の996億6,090万リンギで、輸出と同じく5ヵ月連続のマイナス。貿易収支は170億9,080万リンギの黒字だった。
輸出額の4割を占める電気・電子製品は7.2%増。足元で拡大基調にあり、中国向けは8.0%増えた。一方、他の主要製品は多くがマイナスで、石油製品は48.7%減、パーム油は36.4%減と大きく落ち込んだ。前月に2桁増だった鉄・鉄鋼製品は0.7%減と小幅ながらマイナスに転じた。
主要国・地域への輸出額は、最大のシンガポール向けが19.7%減、日本向けが26.9%減となるなど大半で前年を割り込んだ。ただ、2番目に大きい中国と3番目の米国は、それぞれ6.1%増、2.2%増と拡大した。
輸入は最大の電気・電子製品が15.9%減と5ヵ月連続の前年割れだったほか、石油製品や輸送機器なども2桁のマイナス。国別では最大の中国からが17.7%減、日本からが20.5%減などだった。
1〜7月の累計は、輸出額が前年同期比5.9%減の8,199億9,860万リンギ、輸入額が6.5%減の6,846億4,710万リンギ、貿易収支が1,353億5,150万リンギの黒字だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)