第2四半期の労働需要2％増、7四半期連続でプラス

　マレーシア統計局が8月14日発表した2023年第2四半期の雇用統計によると、民間企業の労働需要は前年同期比2.4％増の882万6.900人だった。プラスは7四半期連続。前四半期も上回り、少なくとも15年以降で最多となった。
 
　調査はフォーマルセクターの民間企業を対象に実施。従業員数に無報酬の家族などは含まれない。
 
　第2四半期の雇用創出は前年同期比8.6％増の3万940人に拡大した。一方で未充足求人は0.9％減の18万9.600人と前年を割り込んだ。
 
　産業分野別の労働需要は、全体の5割を占めるサービス業で2.3％増加。ほかは◆製造業＝3.0％増◆建設業＝1.7％増◆農業＝2.8％増◆鉱業・採掘業＝3.5％増――だった。製造では食品加工・飲料・たばこが8.3％増と伸びが大きかった。
 
　雇用創出は鉱業・採掘業で20.0％増、農業で17.0％増、製造業で11.7％増と2桁のプラス。未充足求人はサービス業で12.4％減と落ち込む一方、全体の5割超を占める製造業は1.0％増だった。
 

（提供：亜州ビジネスASEAN）