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経済

2023年8月2日

製造業景況感、2期連続でプラス

 シンガポール経済開発庁(EDB)が7月31日発表した2023年7~12月期の製造業景況感指数は、プラス6%だった。プラスは2期連続で、前期(23年4~9月期)のプラス2%から上昇した。ただ、世界経済の先行き不透明感から小幅のプラスにとどまった。
 
 指数は業況が「改善する」と回答した企業の割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。今回の調査は6~7月に製造業419社を対象として実施し、回答率は88%だった。
 
 業種別では、6業種のうち主力の電子(プラス11%)など3業種がプラス。電子では半導体の在庫調整が進んだことで需給改善への期待が高まり、前期(プラス7%)から指数が上昇した。ほか、輸送エンジニアリング(プラス43%)では、旅行需要の回復で航空産業の業況改善が見込まれている。精密エンジニアリング(プラス7%)は機械の需要拡大が期待された。
 

サービス業はプラス4%に上昇


 シンガポール統計局が発表した23年7~12月期のサービス業景況感指数はプラス8%となり、10期連続のプラスだった。プラス幅は前期(23年4~9月期、プラス4%)から拡大。全11業種のうちマイナスは卸売り(マイナス11%)のみで、観光回復への期待から宿泊(プラス44%)などのプラス幅が大きかった。
 
 指数は製造業と同様に業況が「改善する」と回答した割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。調査は6~7月にサービス業の約1500社を対象として行われた。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN)

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