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経済

2023年7月24日

テスラが市場参入、来年初めに納車開始へ

 米テスラは7月20日、マレーシアで電気自動車(EV)の販売を開始した。まずは中型スポーツ多目的車(SUV)「モデルY」を投入。オンラインで予約を受け付け、来年初めに納車を開始する。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが同日付で伝えた。
 
 価格は仕様によって異なり、19万9,000〜28万8,000リンギ(約615万〜890万円)。政府の優遇策により、輸入関税や物品税、道路税は免除される。競合車は独BMWの「iX1」や同メルセデス・ベンツの「EQB」、韓国・現代自動車の「アイオニック5」など。なおマレーシアで販売されているEVで2列5座席は今のところモデルYのみという。
 
 テスラは納車に合わせ、急速充電所の整備を始める。まずはクアラルンプールに屋内充電所を8カ所設置するほか、ジョホール州やペナン州にも広げる。
 
 テスラの地域代表者は、マレーシアからシンガポール、タイへ国境を越えてシームレスに移動できるよう充電所を整備していくと説明。同社は既にシンガポールとタイで販売しており、東南アジアではマレーシアが3カ国目の進出となる。
 
 なおマレーシアのEV市場はまだ小さく、22年の販売台数は2,631台。前年から9.6倍に増えたものの、新車販売全体(約72万台)の0.4%に満たない。マレーシア政府はEV普及に向けた優遇策を講じており、輸入EVには輸入関税や物品税、道路税を免除しているほか、現地生産のEVにはこれらに加え販売サービス税(SST)も免除。またEV充電設備の購入、設置、レンタル、利用の費用がある場合、個人所得税から最大2,500リンギを軽減するとしている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN)

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