2023年7月21日
6月の輸出14%減、電子はプラスを維持
マレーシア統計局が7月20日発表した貿易統計によると、2023年6月の輸出額は前年同月比14.1%減の1,239億7,520万リンギ(約3兆,8000億円)だった。4ヵ月連続のマイナスで、前月(0.9%減)から落ち込みが加速。前年同期に資源高で急伸していた反動で落ち込みが続いている。一方、主力の電気・電子製品は2ヵ月連続でプラスを確保した。輸入額は18.9%減の981億6,330万リンギで、輸出と同じく4ヵ月連続のマイナス。貿易収支は258億1,190万リンギの黒字だった。
輸出額の4割を占める電気・電子製品は3.2%増。3〜4月に落ち込んだものの、前月に続き小幅なプラスとなった。主要製品ではほか、鉄・鉄鋼製品が18.7%増とプラスに転じた。一方、価格下落で石油製品が28.7%減、パーム油が36.3%減、化学品が19.0%減などと大きく落ち込み、全体を押し下げた。
主要国・地域への輸出額は軒並みマイナス。最大のシンガポール向けは0.9%減と減少幅が小さかったものの、日本や米国、欧州連合(EU)向けが2割減、中国向けが8.0%減と大きく落ち込んだ。シンガポール向けは石油製品が3割減った。
輸入は最大の電気・電子製品が21.0%減と4ヵ月連続の前年割れだったほか、鉄・鉄鋼製品や輸送機器が3割近いマイナス。国別では最大の中国からが24.1%減、日本からが6.7%減などだった。
1〜6月の累計は、輸出額が前年同期比4.5%減の7,032億7,050万リンギ、輸入額が4.7%減の5,847億4,640万リンギ、貿易収支が1,185億2,410万リンギの黒字だった。
(提供:亜州ビジネスASEAN)