2023年6月23日
NUSとNTUがタイムズ紙のアジア大学ランキングでトップ5
6月22日(木)に発表されたタイムズ・ハイヤー・エデュケーションによる最新のアジア大学ランキングで、シンガポール国立大学(NUS)と南洋理工大学(NTU)は、トップ5に選ばれた。
NUSは4年連続で3位、NTUは2021年以来5位を維持している。両大学は2015年以来トップ10を維持している。
アジアのトップ10は中国と香港の大学が独占し、清華大学と北京大学が4年連続でトップ2の座を獲得した。
香港大学は4位を維持し、香港中文大学と香港科技大学はそれぞれ6位と7位だった。
その他、東京大学が8位、中国の2大学(復旦大学と上海交通大学)が同率で9位に入った。
今年のランキングには、31の国と地域から669の大学がランクインしており、2022年実施の616大学から増加している。
このタイムズ・ハイヤー・エデュケーションのアジア大学ランキングでは、同誌が世界大学ランキングで使用しているものと同じ13の業績指標を使用しているが、アジアの教育機関の優先順位を反映させるために、例えば、大学のスコアの約3分の1を占める引用データは、異なる学科間での引用数の変動を反映するために正規化されることにより、伝統的に引用数が多い学科で高い研究成果を持つ大学が不公平にならないように調整されているという。
また、業績指標は、教育、研究、引用、国際的展望、産業収入の5つの分野に分類されている。
アジア大陸の引用スコアは、世界の他の地域よりも速いペースで伸びており、同誌によれば、この地域から生まれたビジネス・経済学、コンピューター・サイエンス、工学分野の研究は、特に引用数が多いという。
タイムズ・ハイヤー・エデュケーションのチーフ・グローバル・アフェアーズ・オフィサーであるフィル・バティ氏は、今回のシンガポールの成績について、中国や香港との競争が激化しているにもかかわらず、シンガポールは世界有数の研究・イノベーションの拠点としての地位を固めた。比較的若い高等教育・研究エコシステムを持つ都市国家にとって、これは驚くべき成果であり、将来に向けて非常に良い兆しであると述べた。