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経済

2023年6月19日

GDP成長率予測、1.4%に下方修正

 シンガポール金融管理庁(MAS)が発表した2023年6月版の民間エコノミスト調査によると、23年の実質国内総生産(GDP)成長率の予測(中央値)は前年比1.4%だった。前回調査(23年3月)から0.5ポイント低下した。
 
 今回のアンケート調査はエコノミストとアナリストの26人を対象に5月25日に送付。24人から回答を得た。産業別の成長率予測は、製造業がマイナスで、それ以外は全てプラス。最も伸びが高いのは宿泊・外食サービスの10.0%で、これに建設業が7.0%、金融・保険が1.3%、卸小売りが0.8%で続いた。なお宿泊・外食サービスと卸小売りは前回予想の8.4%、4.2%から上がったが、それ以外は下がった。製造業は前回調査で横ばい予想だったが、今回はマイナス1.3%に下がっている。
 
 23年の予測はほか、◆輸出額(石油と再輸出を除くNODX)伸び率=マイナス5.5%(前回予測はマイナス4.0%)◆個人消費伸び率=3.5%(同3.2%)◆インフレ率=5.0%(5.0%)◆失業率=2.1%(2.2%)――などだった。
 
 なお貿易産業省によると、23年第1四半期のGDP成長率は前年同期比0.4%だった。プラス成長は9四半期連続。ただ、新型コロナウイルス流行後に初めてプラス成長となった21年第1四半期以降では最も低い伸びとなった。世界的な物価高による需要減退を受け、製造業の落ち込みが加速したことが響いた。貿産省は、23年の成長率予想を0.5〜2.5%としている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN)

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