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経済

2023年5月29日

シンガポール:4月の工業生産7%減、7ヵ月連続でマイナス

 

 シンガポール経済開発庁(EDB)が5月26日発表した2023年4月の鉱工業生産指数(19年=100)は118.8となり、前年同月比で6.9%低下した。前年同月を下回るのは7ヵ月連続。主力の電子(8.7%低下)を含む大半の分野で生産が落ち込んだ。季節調整済みの前月比では1.9%低下した。
 
 6分野のうち輸送エンジニアリング(前年同月比14.5%上昇)を除く5分野がマイナス。電子は需要減退を受け、半導体(6.9%低下)が6ヵ月連続の前年割れとなったほか、コンピューター周辺機器・データ記憶装置(33.5%低下)の大幅な下落が続いている。電子全体では4ヵ月連続のマイナスとなる。
 
 ほか、精密エンジニアリング(8.2%低下)では、前月と同様に半導体後工程向けの設備や冷凍冷蔵・空調設備の生産が縮小。化学(6.2%低下)は航空燃料の生産が拡大したものの、鉱物油や食品添加物の低迷が続いている。一般製造(7.6%低下)では食品・飲料や電池、金属構造物など幅広い品目で生産が落ち込んだ。
 
 一方、輸送エンジニアリング(14.5%上昇)は新型コロナウイルス禍からの回復で3ヵ月連続の2桁上昇となった。海上石油・ガス開発向け設備や航空関連の伸びが大きかった。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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