過去最高益を達成したSIA、8ヵ月分のボーナスを支給

　シンガポール航空（SIA）の従業員は、同グループの過去最高の業績を受け、約8ヵ月分のボーナスが支給されるという。
 
　このボーナスは、過去最高の6.65ヵ月分の利益分配ボーナスと1.5ヵ月分の恩給ボーナスが含まれている。
 
　同社の広報担当者は、SIA従業員へのボーナスは、従業員組合と合意された長年の利益分配ボーナスの公式に基づいていると述べた。
 
　SIAグループは、5月16日（火）、2022/23年度の年間利益が21億6,000万Sドル（約2,190億円）となり、3年連続の赤字から一転して過去最高益を更新したと発表した。
 
　この決算では、前年の9億6,200万Sドル（約983億円）の純損失から回復した。SIAによれば、航空需要の強さが収益、営業利益、乗客搭載率を押し上げたという。
 
　SIAは、対象従業員に対して、過去3つの会計年度ごとに0.5ヵ月の恩給ボーナス、または最大合計1.5ヵ月のボーナスを授与する。
 
　同社の広報担当者は、この追加の恩給ボーナスは、経営陣には支給されないと述べた。
 
　この恩給ボーナスは、法的な要件によるものではなく、好意で支払われるものを指す。
 
　今回の支給は、SIAの従業員のパンデミック時の減給を含む献身的な努力と犠牲を認めるためのものであり、、また、同社の3年間の変革プログラムの成功により競争力が向上し、将来の基盤が強化されたことを認めるものである。
 
　現在、同グループには約2万4,000人の従業員が在籍している。