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社会

2023年5月10日

WhatsAppユーザー、チャット内での支払いが可能になる

 シンガポールのWhatsAppユーザーは、新しいチャット機能を使用して、現地の一部の地元企業への支払いが可能になった。
 
 この機能により、シンガポールで登録されたWhatsApp番号を持つ居住者は、WhatsAppチャットを介してクレジットカード、デビットカード、またはPayNowを使用して支払いができる。
 
 これにより、消費者や企業は取引のために外部のウェブサイトやアプリケーションにアクセスすることなく、WhatsApp上で直接売買を行うことができるようになる。
 
 WhatsAppは、今のところシンガポールに拠点を置く少数の企業にこれを展開していて、今後数ヵ月で、より多くの企業に拡大すると述べている。
 
 このサービスを利用している地元企業には、植物由来の肉屋Love Handle、スポーツジムNo Excuses、ライフスタイルブティックTye Tye、ペイストリーショップBaker’s 13などがある。
 
 WhatsAppは、ユーザーが1回の取引で支払える金額に制限はなく、このサービスに手数料はかからないという。
 
 支払いが完了すると、WhatsAppユーザーには、支払い完了の確認画面が表示され、アプリ内で取引状況を確認することができる。
 
 WhatsAppを運営するMeta Platformsのフィンテック部門責任者であるステファン・カスリエル氏は、このシームレスで安全な体験は、シンガポールの人々や企業がWhatsAppでつながる方法を変えると述べている。
 
 WhatsAppは、決済のセキュリティ対策について、業界のデータセキュリティ基準に準拠することが求められる信頼できる決済パートナーと連携しているという。また、ユーザーの本名と身分証明書の確認も可能という。
 
 WhatsAppの新機能をサポートしてるStripeの東南アジアの地域責任者兼マネージングディレクターであるサリタ・シン氏は、この新機能は、シンガポールの企業とその顧客の双方にとって素晴らしいものである。企業は収益源を拡大し、より幅広い顧客層にアクセスできるようになり、顧客は支払い情報の安全性を確保した上で、便利に支払いを行うことができるようになると述べた。
 
 支払いを可能にするオプションは、WhatsApp Business Platformを利用している地元企業が利用可能である。
 
 WhatsAppのビジネスソリューションプロバイダー(ローンチパートナーのVonage、Gupshup、360dialog、Wati.ioなど)に連絡すれば、サービスを開始することができる。
 
 WhatsAppのウェブサイトによると、この決済サービスはブラジルとインドでも利用可能という。

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