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経済

2023年4月5日

中国から19件、1700億リンギの投資を確保

 中国を公式訪問したアンワル・イブラヒム首相は4月1日、中国企業との間で覚書(MoU)19件を締結し、総額1,700億リンギとなる投資を確保したと発表した。中国からの投資額としては過去最高となる。
 
 アンワル首相は北京で開催された「マレーシア中国ビジネスフォーラム」の基調講演で、中国からの投資は、マレーシアに対する投資家の信頼を示すものだと言明。▽国民車メーカー・プロトンの親会社DRBハイコムと中国の自動車メーカー吉利汽車の親会社である浙江吉利との間でのペラ州タンジョン・マリムにおける自動車ハイテクバレー開発▽マレーシア・中国商工会議所(MCCC)と中国商工会議所との間での機械・電子製品輸出入▽デジタルウェイ・グループ、中国絲路集団(CSRG)、中国カイロス・キャピタルの3社間での廃棄物発電所の開発に向けたデジタル開発ファンド共同設立ーーなどについて、合意が得られたと述べた。また、中国の一帯一路構想(BRI)における協力関係を深め、グリーン開発やデジタル経済といった成長分野での経済協力を拡大していくとし、他の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国とも緊密に協力し、中国ASEAN自由貿易協定(ACFTA)の全参加国が利益を得られるようにすると述べた。
 
 中国は2009年以来14年連続でマレーシア最大の貿易相手国。二国間の貿易総額は2022年に4,871億リンギに達している。外国直接投資(FDI)額でトップで、2022年のFDI総額2,646億リンギのうち21%を占めている。
 

(提供:ASIA INFONET.COM

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