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社会

2023年3月15日

国立公園局、襲撃事件のカラスを捕獲して巣の撤去を実施

 シンガポール国立公園局(NParks)は、セラングーン・アベニュー3でカラスの住民への襲撃が相次いだため、他機関と協力してカラスの巣を撤去する作業を行った。
 
 野生生物管理・アウトリーチ担当ディレクターであるハウ・チュン・ベン氏は、3月10日時点で4件の襲撃が報告されたと説明した。
 
 また、3月7日に投稿されたソーシャルメディアでは、歩いている女性がカラスに襲われる様子が確認できるという。
 
 ハウ氏は、カラスの捕獲や地域の調査など、人口管理の措置を実施し始めた。また巣や雛の存在を確認するための調査も行われているが、最終的に、これらの鳥は安楽死処置が行われる予定という。
 
 同様の措置は、2月にもビシャンストリート12付近でも実施された。歩道を歩いている住民や通行人が同じくカラスによって襲撃を受けていた。
 
 また、この襲撃を行ったハシブトガラスは、シンガポール固有種ではなく、外来種であるという。
 
 ハウ氏は、カラスは自分たちの子供を特に守りたいと思っているため、巣に子供がいるときや子供が脅かされたと感じたときに攻撃することがある。カラスの人口管理が人道的かつ安全に行われるように、NParksは科学的根拠に基づき、国際的に認められた捕獲方法を採用し、その後、安楽死処置を行うと述べた。
 
 NParksは、毎月カラスの巣調査を行って、町会と協力してこれらの巣を撤去することで、カラスからの襲撃発生を最小限に抑えている。
 
 ハウ氏は、市民の皆さんは、カラスに餌を与えないことや生ゴミを適切に処理することで、カラス増加による問題を軽減することができると述べた。

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