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経済

2023年2月27日

1月の物価上昇率6.6%、前月から加速

 シンガポール統計局が2月23日発表した2023年1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で6.6%となり、前月を0.1ポイント上回った。伸び加速は5ヵ月ぶり。年初に消費税(GST)が増税されたことや、消費が伸びる旧正月時期のズレの影響があった。燃料の伸びが落ち着いたものの、食品の加速が続いている。民間道路輸送(14.3%)と住居(4.7%)を除くコア指数の上昇率は5.5%に拡大し、08年11月以来の大きさとなった。
 
 ガソリン(2.7%)の伸びは約2年ぶりの低さ。22年6月(35.8%)をピークに減速が続いている。また、車両購入権(COE)発行枠の縮小で大幅な値上がりが続く自動車(18.7%)とバイク(7.2%)も、前月からは低下した。一方、食品(8.1%)は11ヵ月連続で伸びが加速。鶏肉(39.9%)や卵(25.8%)の高騰が続いている。
 
 シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は今後の動向について、輸入品や労賃の価格上昇が続き、企業がコスト転嫁を進める中で、コア指数は3月まで5%超の上昇が続くと予測。下半期に入るまでは明確な減速を見込めないと指摘した。23年の上昇率予測はCPIを5.5〜6.5%、コア指数を3.5〜4.5%とし、前月時点から据え置いた。ただし、コモディティー価格の動向などによっては上振れリスクがあるとしている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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