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経済

2022年12月28日

ナザの自動車部門、23年は7割増収目標

 自動車販売や不動産開発を手掛けるナザ・グループの自動車部門、ナザ・オートモーティブ・グループは、2023年の売上目標を10億リンギ(約300億円)に設定した。22年見込みの6億リンギを66.7%上回る水準で、達成に向けてショールーム拡充やブランド浸透などに向こう2年で3,000万〜4,000万リンギを投じるとしている。ニュー・ストレーツ・タイムズが27日付で伝えた。
 
 同社はスズキや独メルセデス・ベンツ、伊マセラティ、またバイクでは同ドゥカティの代理店を務める。ナザ・オートモーティブのジャスミー・イスマイル会長は、このところ世界的な半導体不足が続いたが、これも解消しつつあり、23年は供給増による販売の拡大が見込めると説明。政府が22年6月末に終了した販売サービス税(SST)について、23年3月末まで納車の猶予期間を設けたことも大きいとした。
 
 同会長は、メルセデス・ベンツやマセラティのような高級ブランドを扱っており、ショールームのあり方に重きを置くと説明。向こう2年の投資額のうち3〜4割をショールーム改善に費やすとした。
 
 スズキの販売権は21年に新たに取得した。5年ぶりとなるスズキのマレーシア市場復帰を手伝い、小型乗用車「スイフトスポーツ」と小型四輪駆動車「ジムニー」を販売している。同会長は、ナザが扱う車両には高級車が多いが、日本のライフスタイルブランドとしてスズキを取扱製品に加えたと説明した。
 ナザ・グループは近年、不動産開発やインフラなど事業多角化を進めているが、引き続き自動車が中核となり、売り上げの60〜65%を占めるとしている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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