11月の輸出16％増、27ヵ月連続プラス

　マレーシア統計局が12月19日発表した貿易統計によると、2022年11月の輸出額は前年同月比15.6％増の1,302億3,720万リンギ（約3兆9,900億円）だった。前年同月を上回るのは27ヵ月連続。輸出全体の4割を占める電気・電子製品が32.1％増と伸びが大きく、全体をけん引した。輸入額は15.6％増の1,079億3,260万リンギ。貿易収支は223億460万リンギの黒字だった。
 
　主要輸出品では電気・電子製品のほか、石油製品が26.4％増、液化天然ガス（LNG）が69.5％増などと大きく伸びた。一方、価格が下落基調にあるパーム油製品は14.0％減、鉄・鉄鋼製品は11.2％減と落ち込んだ。
 
　上位10ヵ国・地域への輸出額は概ねプラス。最大のシンガポール向けは電気・電子製品や石油製品の急伸を受けて36.3％増えた。2番目に大きい中国向けは9.2％増と、前月から伸びが加速。電気・電子製品が6割増えた。対日輸出は31.6％増だった。
 
　輸入は最大の電気・電子製品が17.5％増えたほか、原油が3.1倍に拡大。国別では最大の中国からが17.1％増、日本からが9.7％増だった。
 
　1〜11月の累計は、輸出額が前年同期比27.2％増の1兆4,204億1,800万リンギ、輸入額が33.3％増の1兆1,925億2,960万リンギ、貿易収支が2,278億8,830万リンギの黒字。貿易収支は前年同期をやや上回り、年間で前年に記録した過去最高（2,536億7,810万リンギ）を上回るペースで推移している。

（提供：亜州ビジネスASEAN）