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社会

2022年11月16日

Shopee、今年3回目のレイオフを実施

 Eコマース大手のShopeeは、11月14日(月)、またしてもレイオフを開始し、シンガポールでも数人がその影響を受けた。親会社のSeaが黒字化に向けて苦闘している中、雇用の苦境がまたもや続いている。
 
 これは、9月に行われた直近のレイオフに続き、Shopeeが今年行った少なくとも3回目の人員削減となる。
 
 前回までとは違い、今回の演習は地味なもので、以前から噂はあったものの、あまり知られていなかったという。
 
 LinkedInに掲載された情報によると、今回影響を受けたのは、人事部や学習開発部などのチームという。
 
 その一人、アンジェリカ・パシオラさんは、マルチメディア・アーティストとして会社に勤務していた。LinkedInの投稿で、彼女は午前9時ごろにオフィスに到着し、あるプロジェクトに取り掛かろうとしていたときにこの知らせを受けたと述べている。
 
 その時、緊急の会議が開かれ、今日もまたレイオフがあり、何人かが影響を受けると言われたと彼女は言い、自分のチーム全員が影響を受けると知って、その知らせがより強く心に残り、ここ数ヵ月は不安な日々を送っていたという。
 
 月曜日の朝にメールを読んだ彼女は、この状況を「超現実的」で「しびれる」と感じたそうだが、マクロ経済の状況が悪いため、企業にとって簡単なことではないことは理解していると付け加えた。
 
 Shopeeでグラフィックデザイナーとして働く別のLinkedInユーザーも、同僚のほとんどがレイオフの影響を受けたと同プラットフォームに投稿している。
 
 今回の人員削減で、シンガポールでどれだけの人が影響を受けたかは不明である。
 
 Shopeeは、我々は、自給自足という目標に沿って、経営効率を最適化するために、事業プロジェクトと優先順位を慎重に検討し続けている。また、この移行期間中に影響を受けた同僚をサポートするために取り組んでいるという。
 
 9月には、シンガポールの従業員を含む、さらに多くの従業員を解雇した。人事、地域事業、マーケティング、製品、エンジニアリングの各チームで人員削減が行われることが従業員に伝えられた。同月、Eコマース企業は、シンガポール本社のポジションを含む数十の求人も取り消した。
 
 6月にShopeeは、東南アジアのフードデリバリー部門ShopeeFoodとオンライン決済ShopeePayのチーム、さらにメキシコ、アルゼンチン、チリのチームの一部を解雇している。
 
 Meta社やTwitter社など他のハイテク大手も、この数ヵ月で雇用を削減している。先週の木曜日には、Metaの一連の人員削減により、全世界で約1万1,000人の従業員が影響を受けた。
 
 シンガポール時間午後10時50分現在、Seaの株価は約47米ドルで取引されており、前回の終値から約4.5%下がっている。Seaはニューヨーク証券取引所に上場している。

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