2022年11月8日
台所設備のシグネチャー、隣国企業買収で域内最大手に
台所設備メーカーのシグネチャー・インターナショナル(SIB)は、シンガポールの同業など2社を買収すると発表した。合計で4,780万Sドル(約50億円)を投じるもので、これにより東南アジアでは台所設備の最大手メーカーになるという。
台所設備やたんすを製造するコルテン・インテリア・ソリューションズ(CIS)の株式75%を4,500万Sドルで、水回りの金属や石材の仕上げを手がけるエリアル・インテリア・ソリューションズ(AIS)の全株式を280万Sドルで、それぞれ買収する。両社の取締役のリム・レン・フー氏ら株主と今月初めに売買契約を交わした。買収資金は内部資金と借り入れで賄い、来年上半期にも手続きを終える。
コルテンはシンガポールの台所設備市場でシェア50%以上を誇る。工場はシンガポールに1カ所、隣接するマレーシアのジョホール州に4カ所持ち、シンガポールの不動産開発大手などを顧客とする。エリアルもシンガポールに工場を持ち、コルテン向けに製品を納入している。
コルテンは今年10月時点で受注残が2億シンガポールドルに上る。SIBは買収により向こう3年の事業が活気づくとともに、その後の事業拡大も期待できるとしている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)