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金融

2022年10月28日

シンガポールの6ヵ月物国債利回りが4.19%、1988年以来の高水準に

 シンガポールの6ヵ月物国債(T-bill)の利回りが10月27日(木)に数十年の最高値を更新し、最新のオークションで年率4.19%のカットオフ利回りが報告された。
 
 これは、1988年9月のピーク時(年率4.73%)以来の高利回りとなるもので、6ヵ月物国債の利回りを更新した。
 
 T-bill とは、シンガポール政府が発行する満期が 1 年以内の短期債券である。
 
 世界の中央銀行がインフレ抑制のために利上げ競争を行う中、同じくシンガポール国債の一種であるシンガポール貯蓄債券と同様に、その利回りは今年に入ってから上昇傾向にある。
 
 最新のカットオフ利回りは、先週発行された6ヵ月物国債の報告値3.77%から上昇し、年初の0.55%からも上昇した。
 
 利回りが上昇する中、国庫短期証券への需要も過熱している。
 
 今回のオークションでは、総割り当て額46億Sドル(約4,808億円)に対し、109億Sドル(約1兆1,393億円)の申し込みがあったという。
 
 前回の発行でも、45億Sドル(約4,808億円)の割り当てに対し、102億Sドル(約1兆661億円)相当の入札があり、応募超過となった。
 
 シンガポール金融管理局(MAS)のウェブサイトで発表された結果によると、今回のオークションでは非競争入札の18億Sドル(約1,881億円)がすべて割り当てられ、競争入札のうちカットオフ収率で割り当てられたのは14%にとどまったという。

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