シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP8月の輸出11%増、電子は1年9カ月ぶり前年割れ

経済

2022年9月20日

8月の輸出11%増、電子は1年9カ月ぶり前年割れ

 

 
 シンガポール企業庁が9月16日発表した2022年8月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比11.4%増の175億6,438万Sドル(約1兆7,900億円)だった。
 
 前年同月を上回るのは21ヵ月連続。医薬品の伸びがけん引した。ただ、主力の電子製品(4.5%減)は中国や香港への輸出が落ち込み、20年11月以来、1年9ヵ月ぶりの前年割れとなった。
 
 同庁は電子製品輸出の減少について、前年同月の基数が高かったためと説明した。電子のうち5割を占める集積回路(IC)や、プリント回路基板アセンブリー(PCBA)、消費者電子製品がマイナスだった。一方、非電子製品(16.9%増)は前月から伸びが加速した。前年同月に落ち込んでいた医薬品(68.8%増)が急伸したほか、船舶構造物や食品の調製品も輸出増に寄与した。
 
 主要国・地域への輸出額は、米国向け(60.0%増)が大きく拡大し、国別最大となった。船舶構造物や食品の調製品、計測機器の伸びが全体を押し上げた。一方、中国向け(22.4%減)は2ヵ月ぶりのマイナスとなり、米国に次ぐ2番目の規模だった。電子製品、非電子製品とも2桁減だった。日本向け(24.5%増)は非電子製品の好調で2ヵ月ぶりにプラスを回復した。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP8月の輸出11%増、電子は1年9カ月ぶり前年割れ