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経済

2022年8月3日

製造業景況感、7期ぶりマイナス

 シンガポール経済開発庁(EDB)が発表した2022年7〜12月期の製造業景況感指数は、マイナス8%だった。マイナスは7期ぶり。物流停滞やコスト高、中国のゼロコロナ政策、ウクライナ危機などに対する懸念が高まった。前期(4〜9月期)はプラス2%だった。
 
 指数は業況が「改善する」と回答した企業の割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。今回の調査は6〜7月に製造業417社を対象として実施し、回答率は90%だった。
 
 業種別では、6業種のうち主力の電子(マイナス21%)など4業種がマイナス。電子では、物流停滞や消費減退への警戒から半導体(マイナス25%)とコンピューター周辺機器・データ記憶装置(マイナス20%)が大幅なマイナスを記録した。電子以外ではバイオ医療(マイナス15%)と一般製造(マイナス11%)、化学(マイナス7%)も業績悪化の見通し。一方、輸送エンジニアリング(プラス48%)と精密エンジニアリング(プラス11%)は改善が見込まれている。
 

サービス業は横ばいのプラス15%


 シンガポール統計局が発表した22年7〜12月期のサービス業景況感指数はプラス15%となり、7期連続のプラスだった。プラス幅は4〜9月期から横ばい。全11業種がプラスで、観光回復への期待から宿泊(プラス62%)や食品・飲料サービス(プラス55%)のプラス幅が大きかった。
 
 指数は製造業と同様に業況が「改善する」と回答した割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。調査は6〜7月にサービス業の約1500社を対象として行われた。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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