シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOP6月の輸出9%増、電子の伸び鈍化

経済

2022年7月20日

6月の輸出9%増、電子の伸び鈍化

 

 シンガポール企業庁が7月18日発表した2022年6月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は、前年同月比9.0%増の177億4,540万Sドル(約1兆7,500億円)だった。19ヵ月連続のプラスとなったものの、伸び率は前月(12.0%増)から鈍化。これまで2桁増が続いていた電子製品の伸びが縮小した。
 
 電子製品(4.1%増)は19ヵ月連続のプラス。ただ、前月までの2桁増から減速し、21年2月以来の1桁増となった。電子の5割を占める集積回路(IC)が26.0%増と高い伸びを維持する一方、パソコン(PC)などが落ち込んだ。非電子製品(10.6%増)は10ヵ月連続のプラス。食品の調製品(48.0%増)や石油化学製品(21.1%増)、計測機器(30.9%増)などの伸びが全体を押し上げた。
 
 主要国・地域への輸出額は、引き続き東南アジア向けが好調。マレーシアが43.0%増、インドネシアが21.6%増と大きく伸び、うちマレーシアへのICの輸出額は2.6倍に拡大した。最大の中国向けは4.8%増と、2ヵ月連続のプラス。同国のゼロコロナ政策の影響で4月には前年を割り込み、前月(0.2%増)も伸び悩んでいたが、回復に向かっている。対日輸出は18.6%増で、12ヵ月連続のプラスだった。電子製品(13.6%増)、非電子製品(19.7%増)ともに前年同月を上回った。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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