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社会

2022年7月13日

シンガポール航空、 混合処理された航空燃料によるフライトを初運航

 シンガポール民間航空庁(CAAS)、シンガポール航空(本社:シンガポール、CEO:ゴー・チュン・ポン)、およびシンガポールに本社を置くグローバル投資会社テマセクの子会社であり脱炭素化に取り組む投資プラットフォームを提供するGenZero1社は、2022年7月7日(木)、チャンギ空港の給油システムを通じて混合処理された持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)の使用を開始した。
 
 シンガポールでのSAFの利用を促進するため試験運用は新たな段階に入り、今回初めてチャンギ空港でシンガポール航空およびスクートの出発便に混合処理されたSAFが供給された。
 
 この試験運用では、シンガポールのエクソンモービルの施設で、1,000トンのNeste社製ニートSAF(混合していない、または希釈していない持続可能な燃料)が精製されたジェット燃料と混合される。これにより2,500トンの二酸化炭素排出量が削減される見込みという。
 
 これは2021年11月に発表したシンガポールでSAFの利用を促進することを目的としたプロジェクトの一環で、チャンギ空港でのSAFの運用・商業的実現可能性、現地施設でのニートSAFの混合、その混合処理後の航空燃料の認証、チャンギ空港への輸送など運用面での検証を行う。
 
 運用方針作成の手掛かりとなる必要なコストやそのコスト回収に必要な要素などの情報を収集予定という。 シンガポール民間航空庁、シンガポール航空、およびテマセクは、先月、試験運用の一環として1,000 SAFクレジット分の販売を2022年の第4四半期から開始すると発表した。
 
 これによって法人や個人旅行者、フォワーダーなどに対し、彼らの二酸化炭素排出量の削減のための選択肢も提供することで、SAFの需要喚起、SAF産業の発展支援につなげ、航空業界におけるSAFの導入促進に貢献していくという。

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