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社会

2022年5月19日

陸上交通局、ジュロン・リージョン・ラインを受注

 シンガポール陸上交通局(LTA)は、近々開通するジュロン・リージョン・ライン(JRL)のために、合計3億8,600万Sドル(約358億円)相当の2つの契約を締結した。
 
 5月18日(水)の声明で、LTAは、2027年から2029年にかけて3段階で開業予定のJRLの電源システムを提供するコンソーシアムに、2億3,800S万ドル(約221億円)の契約を発注したと発表した。
 
 ドイツのエンジニアリング・グループであるシーメンスと地元の電気工事会社であるコンコード・コーポレーションが、電力システム全体の設計、供給、設置、試験、試運転を行う。LTAによると、両社は過去に他のMRT路線の電源システムを担当したことがあるという。
 
 シーメンスは現在、環状線ステージ6、ノースイースト線延長、ダウンタウン線延長の工事に携わり、コンコード・コーポレーションは南北線と東西線の電源システムの交換とアップグレード工事をサポートしている。
 
 LTAはまた、建設会社のHwa Seng Builderに、JW5駅(JRL駅名は未確定)と南陽ドライブ沿いの約0.7kmの高架橋の設計・建設を1億4,800万Sドル(約137億円)で発注した。
 
 JW5駅は南洋理工大学(NTU)内にあり、NTUサウススパイン、ウィー・キム・ウィー・スクール・オブ・コミュニケーション&インフォメーション、リー・コン・チアン医学部、近隣の学生ホールなど、キャンパス内の開発地間の接続を改善する。この契約は、JRLのために受注したすべての土木工事の最後の契約であるとLTAは述べた。
 
 JW5の建設工事は2022年の第3四半期に始まり、2029年に完了する予定である。
 
 Hwa Seng Builderは、NTUにあるJRLの他の2つの駅、JW3とJW4も建設していまる。JRLはシンガポールで7番目のMRT路線で、NTU、ジュロン工業団地、テンガなどとの直通運転により、シンガポール西部の接続性を向上させる予定である。
 
 長期的には毎日50万人以上の通勤客が利用する見込みで、24の駅が設置されることにより、ジュロンではさらに6万世帯が駅から徒歩10分圏内に入ることになる。
 

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