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社会

2022年5月16日

シンガポールで初めて、オミクロン変異体が発見

 世界中でCovid-19の感染者数が再び増加しているオミクロンの新亜種について、シンガポールで最初の感染者が発見された。
 
 5月15日(日)夜、シンガポール保健省(MOH)は、積極的監視活動によりBA.4亜型の2症例とBA.5亜型の1症例を発見したと発表した。
 
 これらの症例は、まずポリメラーゼ連鎖反応検査で発見され、全ゲノム配列の決定により確認された。
 
 3人とも無症状か軽い症状で、入院の必要はなかった。彼らは完全にワクチン接種を受けており、ブースター投与も受けていた。
 
 MOHは、彼らはCovid-19が陽性になった時点で自己隔離し、脆弱な環境にさらされることもなかった。私たちは、現地での監視活動を強化し、シンガポールにおけるBA.4とBA. 5の蔓延を引き続き監視していく。私たちの社会は現在、ウイルスに対してより強くなっているが、誰もが自分の役割を果たし、Covid-19の拡大を抑えるために警戒を続ける必要があると述べた。
 特に、感染すると合併症を引き起こす可能性が高い人については、推奨されるブースター接種を確実に行い、人が多く集まる場所では注意するよう促している。
 BA.4とBA.5は、今年初めに南アフリカで初めて検出され、現在、南アフリカで主流となっている変異型で、これは、シンガポールを含むオミクロンの最初の流行を引き起こしたBA.1およびBA.2株を追い越したことを意味する。
 
 新型はスパイクタンパク質に変異があり、免疫システムを回避する効果が高く、より感染力が強いとMOHは述べている。これらは、欧州疾病予防管理センターによって懸念される変異体であると考えられている。
 
 しかし、他の国から得られた実際の証拠から、BA.4とBA.5の感染は、以前のオミクロン系統と比較して、同様の臨床結果をもたらす可能性が高いことが裏付けられている。
 
 世界保健機関(WHO)によると、先週水曜日の時点で、少なくとも16ヵ国でBA.4とBA.5の感染者が1,000人以上報告されているという。

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