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経済

2022年5月10日

製造業景況感、6期連続でプラス

 シンガポール経済開発庁(EDB)が発表した2022年4〜9月期の製造業景況感指数は、プラス2%だった。プラスは6期連続。ただ、ウクライナ情勢の悪化に伴う物流停滞、コスト高の加速などで1〜6月期(プラス8%)を下回った。
 
 指数は業況が「改善する」と回答した企業の割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。今回の調査は3〜4月に製造業417社を対象として実施され、回答率は89%だった。
 
 業種別では、6業種のうち主力の電子(プラス8%)など3業種がプラス。電子では、高速通信規格「5G」やデータセンター(DC)、自動車向けの需要増で半導体の好調が見込まれている。半導体装置の需要も増える見通しから、精密エンジニアリング(プラス15%)はプラス幅が拡大。ほか、新型コロナウイルス流行からの回復で輸送エンジニアリング(プラス33%)が大幅なプラスとなった。
 
 一方、バイオ医療(マイナス22%)など3業種は業況悪化の見通し。同業種は医薬品の原材料不足やコスト高が懸念されている。
 

サービス業はプラス15%


 シンガポール統計局が発表した22年4〜9月期のサービス業景況感指数はプラス15%となり、製造業と同じく6期連続のプラスだった。プラス幅は1〜6月期(プラス14%)から加速。全11業種のうち小売り(マイナス5%)を除く10業種がプラスで、運輸・倉庫(プラス23%)のプラス幅が大きかった。
 
 指数は製造業と同様に業況が「改善する」と回答した割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。調査は3〜4月にサービス業の約1,500社を対象として行われた。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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