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社会

2022年5月5日

仕事選び、給与よりワークライフバランスを重視

 仕事を選ぶ際には、給与よりも充実感やワークライフバランスが重要であると、メンタルヘルス擁護団体シルバーリボン(シンガポール)が行った調査結果を5月5日(木)に開催された第2回シルバーリボン・メンタルヘルス・アワードの授賞式(仮想開催)で発表した。
 
 3月21日に開始されたこのオンライン調査では、回答者の63%が職場で中程度のストレスを感じており、さらに28%が高いストレスレベルを報告していることも明らかになった。
 
 回答者の36%が自分のストレスの原因を仕事上の問題とし、一方、仕事以外の問題が原因と答えた人は5%であった。59%は、自分のストレスが両方の問題の組み合わせであると回答している。
 
 この非科学的な調査は、シルバーリボン(シンガポール)のソーシャルメディア上で公開され、約535人の回答があった。
 
 授賞式で、シルバーリボンの社長であるエレン・リー氏は、雇用者と従業員が一緒になって、お互いのニーズと期待をよりよく理解するために、物事を解決することが非常に有益であると感じていると述べた。
 
 今年の受賞者は11名で、職場のメンタルヘルスとウェルビーイングを促進するための取り組みが評価された。以下受賞者、エートス・ホールディングス、ビズリンク・センター・シンガポール、フェデックス・エクスプレス、ホームチーム・アカデミー、ジャーディン・マインドセット、ジョンソン&ジョンソン、ポカリスエット・シンガポール、PSAコーポレーション、SBSトランジット、シンガポール民間防衛隊、Twitter Asia Pacific。
 
 式典の来賓として出席したガン・シオ・ファン内閣府特命担当大臣(教育・労働担当)は、労働者を含む国民の心の健康を支援することは、常に政府の優先事項である。このため、メンタルヘルスと福祉に関する省庁間タスクフォースが設置され、タスクフォースではメンタルヘルス不調者の雇用支援を重点分野の1つに掲げていると述べた。
 
 そのような人は、セラピーやカウンセリングを受けながら仕事を続けられるように、仕事のスケジュールを柔軟に変更する必要があるかもしれない。また、仕事探しのプロセスで助けが必要な人もいるだろうという。
 
 メンタルヘルス研究所やシンガポール・アソシエーション・フォー・メンタルヘルスなど、さまざまな組織が、メンタルヘルス不調者とその雇用者に対して、就業前と就業中のサポートを提供していると述べ、より多くの雇用主がパートナーとなるよう呼びかけた。
 
 ガン氏はさらに、職場のストレスに影響を与える要因や、従業員の精神的な幸福の全体的な状態を明らかにすることによって、労働者の精神的な幸福の状態を維持・向上させるために、職場支援をさらに強化すべきであると述べた。
 

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