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社会

2022年3月30日

規制緩和初日、多くの人が屋外でもマスクを着用

 3月29日(火)、大学生のクロエ・ヨンさん(21)は、ビシャン-アンモキオパークで、規制緩和されたにもかかわらず、屋外でマスクを着用していた。学校の課題に取り組んでいたヨンさんは、高齢の祖父母と同居しているため、屋外では今後もマスクを着用する予定だという。
 
 ヨンさんは、「私もまだCovid-19に感染したことがないので、リスクを減らして安全に過ごしたい。他の人が病気になってもうつしたくないし、自分が病気になっても他の人にうつしたくない」という。
 
 この日はCovid-19の規制緩和初日だったが、ブキ・バトック、イシュン、タンピネスなどの団地や、ビシャン-アンモキオパーク、イーストコーストパーク、パシルリスパークなどで見かけた人の約90%がマスクをしていたことが確認されている。
 
 屋外でマスクを着用している人は、自分自身や弱い立場の家族を守るため、用心のためにマスクを着用し続ける予定だという。
 
 しかし、野外の歩道や住宅局のヴォイドデッキ、公園など、屋外の環境ではマスクを外している人が多数いた。湿度の高い気候の中で、フェイスカバーを外して快適に過ごすことができるのはありがたいとのことである。
 
 屋外でのマスク着用義務の緩和は、3月24日(木)に発表され、その他の多くの制限の解除とともに、シンガポールがCovid-19とともに生きる新しい段階へと向かっていることを表している。
 
 しかし、シンガポール保健省(MOH)は、個人を守り、特に人混みでは他の人を守るために、屋外でもマスクを着用するよう呼びかけている。
 
 マスク着用が任意である屋外では、10人のうち約9人がマスクを着用していた。公園の近くではマスクを外している人が多く、開放的で空気がきれいなため、マスクをせずに過ごせるという声が聞かれた。
 
 3歳の孫娘を幼稚園に送っている定年退職者のリー・グァン・ヤオさん(80)は、「規制が緩和されることで社交的になれるのはいいことだが、慣れたので、これからも屋外でのマスク着用は継続する。これは私たちの安全のため、そして孫娘が予防接種を受けていないため、孫娘の安全のため。一番若い子たちがワクチンを接種し、患者数が2,000人を下回るようになれば、マスクの着用はやめるかもしれない。」と話した。
 
 ビシャン-アンモキオパークを散歩していたグラフィックデザイナーのチュア・ピーテックさん(50)は、「まだ感染の可能性があるので、今後もマスクをつける。新しいルールが始まって1、2週間が過ぎ、状況が安定してくれば、マスクを外しても大丈夫だろう。」と話している。
 
 チャンギビーチパークとイーストコーストパークでは、マスクをしていない人が沢山見られた。
 
 定年退職したラーマ・マド・シャリンさん(60歳)は、「屋外でマスクをしないのは気持ちがいいし、呼吸が楽になった。以前は、制限されて、マスクをすると少し息苦しく感じた。Covid-19については、患者数が減少していることと、ほとんどの人が予防接種を受けていることから、それほど心配はしていない」と語った。
 

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