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社会

2022年3月20日

医療従事者の定期検査義務解除へ

 シンガポールは3月19日(土)、Covid-19との闘いに目途をつけた。ウイルスの蔓延が緩やかになりつつある中、国内で記録された感染者数の合計が100万人を突破したからだという。
 
 新たなCovid-19の患者数が減少し、オミクロンの波がピークに達したと考えられることから、先週、さまざまな安全管理措置が簡素化され、3月21日(月)には医療従事者の定期検査(RRT)義務も解除される予定という。
 
 RRTは、2週間ごとに監視下で検査を受けることを義務付けるもので、先月、ほとんどの部門で解除されていた。
 
 しかし、医療や高齢者介護の分野、そして予防接種の対象外である5歳以下の子どもを持つ現場の労働者は、継続しなければならなかったが、シンガポール保健省(MOH)から病院スタッフの定期検査は月曜日で終了するという通知が送られた。

 彼らは、シンガポールの風土病対策の一環としてこの動きを歓迎する一方で、今後は医療スタッフに、患者を守るために健康であることを確認する責任が生じると述べた。
 
 マウント・エリザベス・ノベナ病院の内分泌学者であるベン・ン博士は、風土病を目指している私たちにとっては有益なことでるあるが、私たちは弱い立場の患者を治療しているので、これにより、医療スタッフへの健康確認をするという責任が生じる。また、定期検査の義務化の停止は遅かれ早かれ起こることだが、柔軟に対応することが最も重要であると述べた。
 
 シンガポールは3月19日(土)、新たに10,244人のCovid-19感染者を報告し、そのうち10,102人が国内、142人が入国者の感染者である。現在、総患者数は1,007,158人となっている。
 
 Covid-19の週間感染増加率は18日連続で1を下回り、前日と同様に0.70で安定している。週間感染増加率とは、過去1週間のコミュニティケースの前週に対する比率を指す。レートが1以上であれば、毎週新たに発生するCovid-19の患者数が増加していることを示す。

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