2月の輸出9.5％増、15ヵ月連続プラス

　シンガポール企業庁が3月17日発表した2022年2月の輸出額（石油と再輸出を除くNODX）は、前年同月比9.5％増の154億4,707万Sドル（約1兆3,500億円）だった。プラス成長は15ヵ月連続。伸び率は前月の17.6％から縮小したものの、主力の電子製品や医薬品は2桁増を維持した。
 
　電子製品（11.6％増）は15カ月連続のプラス。電子の5割を占める集積回路（IC）が21.6％増となり、全体をけん引した。また、ディスクメディア製品が39.8％増、コンデンサーが247.6％増と大きく伸びた。一方、プリント回路基板アセンブリー（PCBA）は6ヵ月連続の前年割れだった。非電子製品（8.8％増）は6ヵ月連続のプラス。医薬品（39.5％増）や石油化学製品（21.9％増）の伸びが寄与した。
 
　主要国・地域への輸出は、最大の中国向け（19.2％増）が5ヵ月連続で拡大。医薬品や石油化学製品、計測機器が好調だった。2番目に大きい米国向け（4.8％減）は2ヵ月ぶりのマイナス。3番目の欧州連合（EU）向け（53.7％増）は、医薬品や特殊機械が大きく伸びた。日本向け（11.6％増）は7ヵ月連続のプラスで、前月（9.3％増）から伸びが加速。電子製品（33.4％増）、非電子製品（5.5％増）とも伸びた。
 

（提供：亜州ビジネスASEAN）