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経済

2022年3月11日

GDP成長率4%予測、前回から横ばい

 シンガポール金融管理庁(MAS)が発表した2022年3月版の民間エコノミスト調査によると、22年の実質国内総生産(GDP)成長率の予測(中央値)は前年比4.0%だった。前回調査(21年12月)から横ばいだった。
 
 今回のアンケート調査はエコノミストとアナリストの26人を対象に2月17日に送付。回答数は23人で、全てロシアのウクライナ侵攻(2月24日)後に回答を得た。22年の成長率予測は中央値が4.0%で、信頼係数を65.5%とした場合の予測レンジは3.0〜4.9%となった。
 
 産業別にみると、予測中央値は全産業がプラス。最も伸びが高いのは宿泊・外食サービスで9.1%。これに建設業が9.0%、製造業と金融・保険業がともに4.1%、卸小売りが3.7%で続いた。なお宿泊・外食サービスは前回調査の9.6%から、建設業は前回の15.8%からそれぞれ下がった。一方、製造業は前回の3.3%から上がっている。
 
 22年の予測はほか、◆輸出額(石油と再輸出を除くNODX)伸び率=7.8%(前回4.8%)◆個人消費伸び率=4.5%(同4.7%)◆インフレ率=3.6%(2.1%)◆失業率=2.2%(2.2%)――などだった。
 
 なお貿易産業省によると、21年のGDP成長率(確定値)は前年比7.6%だった。全ての産業でプラスで、製造業が13.2%と前年の7.5%から加速。建設業は前年のマイナス38.4%からプラス20.1%に、サービス業は前年のマイナス5.1%からプラス5.6%へと回復に転じた。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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