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経済

2022年3月11日

DHLとシンガポール航空、パートナーシップの拡大に向けた新たな協定を締結

 

 
 国際エクスプレスのグローバルリーダーであるディー・エイチ・エル・ジャパン株式会社(略称:DHLジャパン 代表取締役社長:河村修一)は、シンガポール航空と乗員整備契約(CM)を締結し、ボーイング777貨物機5機を配備することを決定した。
 
 この契約は、急成長する国際エクスプレス輸送市場における顧客の需要に応えるため、DHL Expressが大陸間航空ネットワークを拡大するためのさらなるステップとなるものである。
 
 DHL Expressのグローバルネットワークオペレーションズ&アビエーション担当エグゼクティブバイスプレジデントであるトラビスコブ氏は、ボーイング777貨物機を5機導入することで、アジア太平洋地域と米州を結ぶエクスプレスサービスを拡大することができる。パンデミック以降、太平洋横断のトレードレーンには力強い成長の見通しがあると見ている。シンガポール航空と協力することで、共通の価値観を持ち、最高水準のオペレーションを行う長年のパートナーとの長期的な関係を確立するまたとないチャンスと捉えていると述べた。
 
 シンガポールのチャンギ空港を拠点とし、DHLの南アジアハブにサービスを提供するこの貨物機は、DHLとSIAの2つのカラーリングが施され、SIAのパイロットにより北アジアを経由して米国に向かう路線で運航され、同機材のメンテナンスもSIAが担当する。
 
 当初の契約期間は4年以上で、延長の可能性もあるという。この契約により、最初の航空機は2022年7月に、2機目は2022年10月、残りの3機は2023年中に引き渡される予定。
 
 SIAのコマーシャル担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるリー・リクシン氏は、本日の合意は、SIAとDHLの長年のパートナーシップを基礎とし、強化するものである。この新しい貨物機の運用は、急成長するEコマース分野や、DHLが得意とする信頼性の高いエクスプレスサービスに依存するその他の主要なビジネス分野をサポートすることになるし、SIAとDHLのパートナーシップを将来的にさらに拡大するための基盤も提供する。チャンギ空港にこれらの貨物機を置くことで、航空貨物および電子商取引の主要な物流拠点としてのシンガポールの地位がさらに強化され、その成長と発展に寄与することだと述べた。
 
 DHL Expressアジア太平洋地区のCEOであるケン リー氏は、この新しい契約により、アジア太平洋地区における貿易の継続的な成長に向け、シンガポールからの重要な路線のキャパシティが保証される。これにより、予測不可能な需要の変化や急激な増加に対しても、新規路線の追加や航空機の利用率の最適化など、より柔軟に対応できるようになる。
 
 DHL Expressは、国境を越えたタイムセンシティブな貨物の着実な成長に対応するため、継続的に投資を行っている。220の国と地域に広がるグローバルネットワークにおいて、320機以上の専用機を運航している。ボーイング777型貨物機は、世界最大かつ最長航続距離を誇る高性能な双発貨物機で、従来のボーイング747-400型貨物機と比較してCO2排出量を18%削減し、DHLのサステナビリティ目標にも貢献してるという。
 
 SIAの貨物部門は、貨物機だけでなく、SIAおよびスクートの旅客機のベリーホールドスペースを含む現在のネットワークの一部として、90以上の都市に運航している。同航空は最近、航空機の更新プログラムの一環として、エアバスA350F貨物機を発注した。SIAは、電子商取引、生鮮食品、医薬品などの分野の成長に後押しされた健全な需要を生かし、貨物輸送能力への投資を続けているという。

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