2022年2月28日
ファウンドリーの台湾UMC、工場増設に50億ドル
ファウンドリー(半導体の受託生産)世界3位の聯華電子(UMC)は2月24日、シンガポールへの12インチウエハー工場増設を決定した。投資額50億米ドルで、既存工場と同じ「Fab12i」エリアに設置する。第1期の月産能力は3万枚。2024年末から22/28ナノメートル(nm)プロセス製品を量産する。台湾・経済日報が25日報じた。
新工場では組み込み型高電圧ソリューションや、組み込み型非揮発性メモリー、RF-SOI、ミックスドシグナル相補性金属酸化膜半導体(CMOS)などの特殊用途半導体を生産する。第5世代(5G)スマートフォンやIoT(モノのインターネット)技術のスマートホーム、電気自動車(EV)などの顧客向けに長期契約に基づく供給を想定している。
UMCは2004年にFab12iエリアでの量産を開始。月産能力は5万枚で、0.14マイクロメートル(mm)から40nm製品を主力としている。
業界からはシンガポールへの新工場設置計画に対し、顧客が生産リスク分散への意識を高める中、IDM(垂直統合型デバイスメーカー)大手が集まる東南アジアの需要を取り込むことが目的との見方が出ている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)