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経済

2022年2月25日

1月の物価上昇率4%、食品は7年ぶり高さ

 シンガポール統計局が2月23日発表した2022年1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で4.0%だった。前月からは横ばいだったものの、高水準が続いている。自動車や燃料の伸びが減速する一方、食品が7年1ヵ月ぶりの高さで、電力・ガスも上げ幅が拡大した。住居(3.1%)と民間道路輸送(14.0%)を除くコア指数の上昇率は2.4%に加速し、12年9月以来、9年4ヵ月ぶりの高水準となった。
 
 民間道路輸送は前月(15.5%)を下回り、4ヵ月ぶりの低さだった。これに含まれる自動車(16.7%)と燃料(25.0%)が、共に2桁上昇ながら2ヵ月連続で減速している。一方、食品(2.6%)は14年12月以来の高水準を記録。調理油を含む油脂(7.8%)の値上がりが顕著だった。食品以外では、電力(18.7%)やガス(9.6%)などの伸びが拡大した。
 
 シンガポール金融管理局(MAS)と貿易産業省は22年のCPI上昇率を2.5〜3.5%と予測し、21年12月時点の予測(1.5〜2.5%)から上方修正した。コア指数は2.0〜3.0%の見通し。原油高で年央までインフレ加速が続くとみている。コア指数については、年央に3.0%まで上昇した後、伸び縮小に向かうとの見方を示した。航空旅行の旅費の上昇が指数をけん引するとみている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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