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日系企業・社会

2022年2月17日

トランスコスモスのフィンテック企業とJCB、資本業務提携

 トランスコスモス(本社・東京都豊島区)は2月14日、グループ企業で、マレーシアのフィンテック企業であるソフト・スペース(本社・クアラルンプール)が、ジェーシービー (本社・東京都港区、JCB)と資本業務提携したと発表した。
 
 ソフト・スペースは、モバイル販売時点情報管理(mPOS)のソリューションを中心としたモバイル決済サービスを提供する企業。決済事業者などと柔軟に接続可能なクラウド型データセンターの強みを活かし、多様な決済サービスをワンプラットフォームで展開している。また、アジアで初めてクラウド型データセンター側で、クレジットカード・デビットカードの認証処理世界基準である「EMV Level2」の認定を取得する等、高いセキュリティ技術も保有している。
 
 トランスコスモスは2017年にソフト・スペースと資本業務提携を行い、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域において事業を拡大してきた。トランスコスモスが提供するコンタクトセンター、デジタルマーケティング、ECなどのサービスにソフト・スペースのモバイル決済サービスを加えることで、オフラインデータも活用した顧客関係管理(CRM)サービスを提供し、顧客企業の事業拡大に貢献しているという。
 
 またソフト・スペースはJCBから約500万米ドルの出資を受けるとともに、マレーシアでのJCBカード発行および加盟店獲得業務に関するライセンスを付与された。今後、ソフト・スペースの非接触端末利用技術「タップ・オン・モバイル」端末を活用し、マレーシアでのJCB加盟店ネットワーク拡大やモバイルでのカード発行を行う。JCBは、ソフト・スペースの端末を活用しASEAN域内の金融機関に対する新たなマーケティングソリューションを提供するなど、幅広い領域での事業提携を実現する計画だ。同時に、マレーシアのベンチャーキャピタルであるRHL社もソフト・スペースに資本参加を行い、また、トランスコスモスもソフト・スペースの株式を新たに取得し、持株比率は約3割となった。
 
 今後、トランスコスモスはソフト・スペースとともにJCBのASEAN地域での事業強化を支援していく方針だ。
 

(提供:ASIA INFONET.COM

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