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社会

2022年2月16日

エアアジア、シンガポールで宅配サービスを開始

 デジタルプラットフォーム「エアアジア」は、2月16日(水)よりシンガポールで宅配サービスを開始し、シンガポール国内のユーザーに対して、低価格でオンデマンドの配達を提供する。
 
 エアアジアは、航空券やホテルの予約、フードデリバリーの注文ができるモバイルアプリケーション「エアアジアスーパーアプリ」に、新たなサービスを追加すると発表した。
 
 エアアジア スーパーアプリの配送責任者であるリム・ベンジー氏は、中小企業や社会起業家は、この新しいサービスを利用することで、ビジネスの拡大とコスト削減が可能になる。また、パンデミック後の復興を進める中で、これまでオンデマンドの配送サービスに頼っていた人たちにも、エアアジア・エクスプレスの効率的で得なサービスを評価してもらえると信じているという。
 
 エアアジア・エクスプレスは、Ninja VanやLalamoveといった大規模なラストワンマイルデリバリープロバイダーがすでに支配している、この混雑した物流市場に参入することになる。
 
 エアアジア・エクスプレスの配送サービスは、Capital Aの物流ベンチャーであるTeleportが運営する。Capital Aは、旧エアアジアグループとして格安航空会社エアアジアも所有しており、2020年10月にはユーザー数約5,100万のエアアジアスーパーアプリの提供を開始した。
 
 経営コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーによると、アジア太平洋地域の電子商取引物流市場は、2020年から2025年にかけて約1,650億ドルの成長が見込まれているという。
 
 エアアジア・エクスプレスのお客は、バイクや車を使った即時配達サービスにより、1時間以内に小包や書類を届けることができる。4〜6時間以内の配送も近い将来可能になる予定。
 
 このサービスを利用するには、モバイルアプリでエクスプレスのアイコンをクリックし、集荷場所と配達場所の詳細を入力し、支払い方法を選択して予約を確定する必要がある。
 
 エアアジア・エクスプレスは、シンガポールのほか、ジョホールバル、ペナン、イポーなどマレーシアの7都市で運航している。また、タイのバンコクでも利用可能である。
 
 また、エアアジアは2月16日(水)、シンガポールへの旅行を促進するため、シンガポール政府観光局(STB)とのパートナーシップを開始した。パートナーシップの一環として、この地域の旅行者は、エアアジア スーパーアプリでシンガポールへの魅力的な旅行プランを幅広く利用することができる。
 
 両社は、シンガポールでの旅行者の体験を向上させるためのデジタルソリューションの試験運用や、東南アジア市場からの旅行者への理解を深めるための知識や洞察の交換を共同で行うという。

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