2022年2月7日
21年末の洪水被害61億リンギ、GDP0.4%相当
マレーシア統計局によると、2021年12月に首都圏などで発生した大雨による洪水の経済的被害は61億リンギ(約1670億円)となり、国内総生産(GDP)の0.4%に上った。被害額の内訳をみると、公共設備・インフラが20億リンギで最大。これに住宅が16億リンギ、車両が10億リンギ、工場・設備が9億リンギ、事業所が5億リンギ、農地が9,060万リンギで続いた。
11州に被害が及んだ。被害額が最大だったのは首都圏のセランゴール州で31億リンギ。これに隣接するパハン州が9億3,200万リンギで続いた。地区別ではセランゴール州クランが12億リンギで最大。これに同州ペタリンジャヤが11億リンギで続いた。
被害が甚大であることから、政府は21年12月末に経済支援パッケージを発表。企業に対しては1万リンギ、個人に対しては5,000リンギを上限に返済猶予期間を設けた無利子融資を行っている。
(提供:亜州ビジネスASEAN)