2022年2月4日
製造業景況感、5期連続でプラス
シンガポール経済開発庁(EDB)が発表した2022年1〜6月期の製造業景況感指数は、プラス8%だった。21年10月〜22年3月期(プラス16%)から減速したものの、5期連続でプラスを記録。新型コロナウイルス対策の移動制限が各国で緩和される中、航空機整備などの輸送エンジニアリング(プラス54%)が急伸した。ただ、主力の電子(マイナス4%)は5期ぶりのマイナスに転落した。
指数は業況が「改善する」と回答した企業の割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。今回の調査は21年12月〜22年1月に製造業412社を対象として実施され、回答率は91%だった。
6業種のうち、電子を除く5業種でプラスとなった。電子は一部製品で中国向け輸出の減速懸念が強まった。一方、輸送エンジニアリングでは航空宇宙(プラス76%)が高く、他の業種ではバイオ医療(プラス16%)や精密エンジニアリング(プラス11%)なども2桁のプラスだった。
サービス業はプラス14%
シンガポール統計局が発表した22年1〜6月期のサービス業景況感指数はプラス14%となり、製造業と同じく5期連続のプラスだった。プラス幅は21年10月〜22年3月期(プラス19%)から減速。全11業種のうち不動産(マイナス12%)を除く10業種がプラスで、卸売り(プラス20%)などのプラス幅が大きかった。
指数は製造業と同様に業況が「改善する」と回答した割合から「悪化する」と回答した割合を引いたもの。調査は21年12月〜22年1月にサービス業の約1500社を対象として行われた。
(提供:亜州ビジネスASEAN)