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経済

2022年1月28日

第4四半期の製造業景況指数、楽観圏に回復

 マレーシア製造業者連盟(FMM)とマレーシア経済研究所(MIER)は、2021年第4四半期の製造業景況感指数が122となり、「楽観」と「悲観」の分水嶺である100を大きく上回ったと発表した。前四半期から25ポイント上昇し、楽観圏に戻った。マレーシアンリザーブが1月26日付で伝えた。
 
 FMMとMIERはリポートで、新型コロナウイルスワクチンの接種が進んだことで経済活動が再開し、国内消費の拡大につながったと指摘。製造業では国内外からの受注増で生産活動が活発化してきたほか、設備投資や雇用も徐々に回復し始めていると説明した。
 
 詳細をみると、回答企業の52%が第4四半期に「国内受注が増加した」と答えた。また22年第1四半期に「国内受注が増える見通し」と答えた企業は71%に上った。在庫レベルは総じて増えなかったが、製紙と非金属鉱物、家具の3部門では増えた。
 
 雇用については、21年第4四半期に「増員した」と答えた企業は32%で、前四半期から大幅に割合が増えた。とりわけ販売回復が著しい金属製品製造や機械設置・修理業で雇用が増えた。一方、製紙と非金属、機械製造では横ばいだった。22年第1四半期に雇用数を「据え置く」と答えた企業は65%だった。
 
 リポートでは、事業活動の活発化には新型コロナ規制の緩和が肝になると指摘。ただし緩和してもコロナ前の水準に企業活動が戻るのには時間がかかるとしている。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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