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経済

2022年1月26日

2022年、建設需要はCovid-19以前の水準に戻る

 建設業界では仕事が急速に回復しており、パンデミックによって島中の建設現場が閉鎖される以前の水準に近づくと思われる。
 
 シンガポール建築建設庁(BCA)は1月26日(水)、今年は270億Sドル(約2兆2,900億円)から320億Sドル(約2兆7,100億円)相当の契約が結ばれる可能性が高いと推定した。これは、2019年に記録した水準とほぼ同じという。
 
 さらに、2023年から2026年までの需要予測は、年間250億Sドル(約2兆1,180億円)から320億Sドル(約2兆7,110億円)の間となるとしている。
 
 このリバウンドというテーマは、タンキアットハウ国家開発担当大臣が水曜日に開催されたBCAのセミナーで、安定したレベルの建設需要と2020年以降のパンデミックの影響を受けた仕事の滞留がこの分野の成長を促進していると強調した。
 
 また、ブラッデルのBCAアカデミーで開催されたイベントでは、外国人労働者の流入は着実に改善されている。昨年の渡航制限や入国承認の厳格化が行われていた時期と比較すると、現在の外国人労働者の月間流入量は2倍以上になっていると人手不足の問題が解決されつつあることにも言及した。
 
 BCAの数字によると、実施中の工事に対する進捗支払いは、2021年の約260億Sドル(約2兆2,029億円)という事前予測から、今年は290億Sドル(約2兆4,570億円)から320億Sドルに達すると予測されている。
 
 公共部門は、今年の建設需要全体の約60%、160億〜190億Sドル(約1兆3,600億円~約1兆6,100億円)程度を占めると予想される。
 
 これは、ホームインプルーブメントプログラムに基づくものを含む公共住宅プロジェクトや、ヘルスケア開発、MRTクロスアイランド線(第1期)などのインフラ工事などの強力なパイプラインに支えられている。
 
 民間部門の建設需要は、2021年と同程度の110億〜130億Sドル(約9,320億円~約1兆1,020億円)に達すると予想される。
 
 BCAは、最近の不動産冷え込み対策により、住宅建築需要は、より慎重な市場心理の中で、前年比緩やかになると予想される。しかし、ホテルやアトラクションが観光業の復興に向けて改装される一方、古い建物の再開発が予定されているため、商業部門の需要は増加する見込みであるという。

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