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日系企業・社会

2021年12月29日

明電舎、水再生施設のセラミック平膜を受注

 明電舎は12月27日、西部に新設される水再生プラント向けにろ過用のセラミック製平膜を納入すると発表した。処理能力は9万7,500㎥で世界最大という。
 
 地場建設大手コー・ブラザーズのグループから受注した。シンガポール公益事業庁(PUB)のトゥアス水再生センターの工業排水処理に利用される。同センターは25年の完成を予定。沈殿池を使わず精密ろ過膜で活性汚泥と処理水を分離する「膜分離活性汚泥法(MBR)」が採用される。
 
 明電舎は2010年に同庁と水処理技術の共同開発について覚書を交わし、別の水再生センターで実証研究を推進。14年に処理能力が4,550㎥の試験プラントの運転を開始し、再生が困難だった高濃度工業排水の再利用に成功したという。
 
 同社によると、セラミック平膜には肉眼では視認できないほど細かい穴が無数に開いており、汚水がその穴を通り抜ける際に不純物がろ過される。省エネに貢献できるほか、高耐久性・耐薬品性に優れ、長寿命という特長があるという。

 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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