2021年12月8日
コロナ前回帰には外国人60万人必要=製造業者連盟
マレーシア製造業者連盟(FMM)は、国内の製造業が新型コロナウイルス流行前の状況に戻るには、新たに60万人の外国人労働者を2022年に受け入れる必要があると分析している。国営ベルナマ通信が伝えた。
ソー・ティアン・ライ会長は、国内の製造業にはまだ労働集約型の新規投資も多いと指摘。こうした事業にはマレーシア国民が応募したがらず、一方で外国からの入国が難しい状況で人材不足が顕著になっているとし、外国人労働者の受け入れに頼らざるを得ないとした。
一方、高所得国入りを目指すマレーシアでは、労働集約型の製造業の割合が長期的に減っていくことも確実と指摘した。
製造業は国内経済の成長をけん引する産業の一つ。20年第4四半期には成長率が3.0%となり、産業別で唯一プラスとなった。21年第1四半期には6.6%、第2四半期には26.6%と高い成長率だったが、新型コロナ再流行に伴う全国的なロックダウン(都市封鎖)の影響で第3四半期はマイナス0.8%となっている。
20年の製造部門の輸出額は8,476億リンギ(約22兆7,000億円)で、輸出全体の86%に上った。とりわけ電気・電子産業の輸出が旺盛で、全体の39.4%を占める3861億リンギに上った。
(提供:亜州ビジネスASEAN)