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社会

2021年12月2日

シンガポールで、オミクロン変異株感染疑い2名を検出

 シンガポール保健省(MOH)によると、12月2日(木)、入国した2人がオミクロン変異株に対して予備的に陽性となった。
 
 両症例は水曜日にシンガポールに到着した時点で隔離されており、地域社会の誰とも交流がなく、これらの事例から地域社会への感染が発生したという事実は現在のところないという。
 
 MOHによると、両症例は現在、国立感染症センター(NCID)の隔離病棟で回復しているという。両者はワクチン接種を済ませており、咳や喉の掻痒感といった軽度の症状がある。
 
 両症例は、水曜日にシンガポール航空のSQ479便でヨハネスブルグから到着した。
 
 1人目の患者は44歳のシンガポール永住権保持者で、モザンビークから渡航し、ヨハネスブルグでトランジットした。11月29日(月)にモザンビークで行った出国前の検査では、Covid-19が陰性であった。
 
 2人目は、南アフリカから渡航した41歳のシンガポール人女性で、彼女は、11月29日にヨハネスブルグで実施された出国前検査で、Covid -19が陰性であった。
 
 彼らはシンガポールに到着後、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査を受け、直ちに自宅待機通知(SHN)専用の施設に搬送され、検査結果を待つ間、隔離された。
 
 PCR検査の結果、オミクロン変異株に関連する可能性のあるS遺伝子ターゲット・エラーが検出されたという。
 
 MOHによると、国立公衆衛生研究所は、この2名の患者が本当にオミクロン変異株に感染しているかどうかを確認するために、全ゲノム配列の決定を行っている。
 
 同じフライトに搭乗していた残りの19人の乗客は、Covid-19の検査で陰性であったとのことで、接触者の追跡調査が進行中であるという。19人全員が到着後、指定された施設に隔離され、PCR検査を行ったが、10日間の隔離期間が終了したら、再度PCR検査を行う必要がある。
 
 他の密接な接触者も10日間の隔離を受け、隔離の開始時と終了時にPCR検査を受けることになる。オミクロン変異株への感染が疑われる、あるいは確認されたすべての患者は、自宅療養ではなく、隔離と臨床管理のためにNCIDに送られるとMOHは述べた。

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