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日系企業・社会

2021年11月26日

旭化成が廃プラ由来のタイヤ材料、来春に生産開始

 旭化成は11月24日、廃プラスチックとバイオマス由来のブタジエン(サステナブルブタジエン)を原材料とするタイヤ材料をシンガポールの合成ゴム工場で生産すると発表した。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルの現地法人からサステナブルブタジエンを購入する契約を締結。タイヤ材料の合成ゴム「溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S-SBR)」の生産で来年3月末までに導入する。
 
 同社によると、廃プラスチック由来のブタジエンを使用するS-SBRの生産は世界初で、バイオマス由来のブタジエンを使用するS-SBRの生産は日本企業初となる。
 
 S-SBRは主に省燃費型の高性能タイヤに用いられており、安全性能を確保しつつ省燃費性能を同時に向上させる「エコタイヤ」に最適な材料として認められているという。電気自動車(EV)化による車両重量増などでタイヤの省燃費性能や耐摩耗性能の向上が求められる中、高性能品の開発と環境負荷の低減を実現する。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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