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経済

2021年11月1日

DHL、首都空港に自動仕分け施設

 国際宅配便の独DHLはこのほど、クアラルンプール国際空港(KLIA)で貨物の自動仕分けを行う施設を着工した。2億リンギ(約55億円)を投じるもので、2023年第1四半期に開所する。同社の自動仕分け施設は東南アジアでシンガポールに次ぐ2カ所目となる。ニュー・ストレーツ・タイムズが10月28日付で伝えた。
 
 施設の床面積は1万3,422㎡で、KLIAに持つ既存施設の3倍の規模。寸法や重量を高速で自動計測できるシステムを実装することにより、貨物の処理能力を現在の4倍の1日1万個に高める。貨物の内容物はX線でスキャンし、これを250台のモニターで監視することで安全性も維持する。
 
 屋上には太陽光パネルを設置する。出力は500キロワット(kW)。DHLは50年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロとする目標を掲げており、その一助とする。
 
 着工式に出席したイシャム・イシャク運輸事務局長は、こうした投資はマレーシアが25年までに東南アジアの主要な物流ハブになる道筋を示すものだと述べた。
 

(提供:亜州ビジネスASEAN

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