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社会

2021年10月6日

マレーシアのシンジケート、シンガポール経由で麻薬を密輸

 マレーシアのシンジケートは、クーリエサービスを利用して、シンガポール経由で他国に麻薬を輸送していた。このシンジケートは、1月からこのような方法で活動していたとみられ、7月からシンガポール中央麻薬局(CNB)が監視していた。
 
 CNBからの情報に基づき、マレーシア警察の麻薬犯罪捜査局(NCID)は、9月24日~28日にかけて、シンジケートに関係しているとされる5人のマレーシア人を逮捕した。21歳~71歳までの女性4人と男性1人で、クアラルンプールやセランゴール周辺での麻薬密売活動に関与している疑いがある。
 
 10月6日(水)CNBは、セランゴール州、ネゲリセンビラン州、クアラルンプールでの一連の捜査で、約490万リンギ(約1億3,000万円)相当の55kg近い麻薬(覚醒剤5.8kg、ケタミン14.8kg、粉末34.3kg、液体30.1ℓのメチレンジオキシメタンフェタミン(通称MDMA))と麻薬の製造に使用されたと思われる麻薬処理装置と2.2kgのカフェインを押収したと発表した。
 
 NCIDはマレーシアは、そのほか合計約24万リンギ(約640万円)相当の自動車3台と、11の銀行口座からさらに42万6,000リンギ(約1,100万円)を押収した。
 
 当局によると、逮捕された5人は麻薬の配達員で、麻薬密売の首謀者は現在逃走中ということだが、そのうちの1人は水曜日にマレーシアで起訴される予定という。
 
 CNB(オペレーション)のレオン・チャン副長官は、今回の迅速な逮捕は、シンガポールとマレーシアの法執行機関の緊密な協力関係を証明するものである。今後も密に情報を共有し、国境を越えた麻薬密売活動に対して緊密に連携していくと述べた。

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