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政治

2021年9月27日

雇用主は、ARTの陽性反応が出たスタッフに体調が良くても出勤を求めてはならない

 Covid-19抗原迅速検査(ART)で陽性と判定された人は、たとえ体調が良くても自己隔離して自宅で仕事をしなければならない。シンガポール労働省(MOM)、全国労働組合会議(NTUC)、シンガポール全国雇用者連盟(SNEF)の三者は、9月25日(土)に勧告を発表した。
 
 ART検査で陽性と判定されたが、身体的には問題ない従業員は、72時間自宅で隔離した後、再度ART検査を行うことをすすめる。結果が陰性であれば、仕事に復帰することができる。陰性の結果が出るまで、自己隔離を続け、24時間ごとに別のARTを受ける必要がある。
 
 MOM、NTUC、SNEFの三者は、陽性と判定された人でも、症状がない場合は、脆弱なグループや高リスクのグループに属していない限り、クリニックに行ってPCR検査を受ける必要はない。これは、シンガポールがプライマリーケアやその他の医療資源の使用を、重症化するリスクの高いCovid-19患者に集中させるための、リスクを考慮したアプローチだという。
 
 医療機関や高齢者介護、幼稚園や小学校で働く人たち、幼稚園や小学校に通う幼い子どもたちは、体調が良くても、ARTに陽性であればPCR検査を受けなければならない。隔離命令や自宅待機の通知を受けている人、SMSで健康リスクの警告を受けた人、ワクチンを接種した80歳以上の高齢者、ワクチンを接種していない70歳以上の高齢者も同様である。
 
 シンガポールでは、勤続3ヵ月以上の従業員は、入院休暇を含む最大60日間の有給病気休暇を取得することができるが、雇用主は、従業員が隔離期間をカバーするのに十分な有給休暇を持っていない場合、従業員のニーズをサポートするために思いやりと柔軟性を発揮する必要があるという。

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