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日系企業・社会

2021年9月24日

パナソニック、シンガポールで700名を再雇用、一部の製造拠点を閉鎖するが研究開発は継続

電子機器大手のパナソニックは、シンガポールにある冷凍コンプレッサーの製造拠点を閉鎖し、約700名の従業員を解雇する。
 
 ただし、冷凍コンプレッサー事業のグローバル本社と研究開発(R&D)活動はシンガポールに残すと、同社のウェブサイトで発表。シンガポールは引き続き当社の地域的かつ重要な拠点となっており、当社のグループ会社には様々な事業分野で1,400名を超える従業員が引き続き在籍する。
 
 今回の解雇は、日本企業でアジア太平洋本部があるこの地の全従業員の約3分の1に相当する。
 
 9月23日(木)、パナソニックは今回の決定について、世界的にビジネスの見通しが厳しい中、冷凍コンプレッサー事業のポートフォリオを戦略的に見直した結果であるとした。
 
 対象となる従業員は、生産管理やプロセスエンジニアリングなどの職務に従事しており、木曜日に45分間のセッションが4回にわけて行われた。これらの従業員の約半数はシンガポール人であり、さらに13%は永住者である。第一次再雇用者の最終勤務日は来年3月31日、第二次再雇用者の最終勤務日は9月30日となる。
 
 パナソニックは、コンプレッサーの製造業務をマレーシアと中国の既存施設に集約するとしている。パナソニック(PAPRDSG)は1972年に設立され、現在はBedok South RoadとGul Roadにある施設で家庭用冷蔵庫・冷凍庫のコンプレッサーを生産している。
 
 同社は、政府機関、関連当局、電子電機産業連合の労働組合と緊密に協力して、この期間中、影響を受けたすべてのスタッフが就職先の斡旋を含めて十分なサポートを受けられるようにするという。

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